「1億3000万人の自然エネルギー」を読む

[概要]
1億3000万人の自然エネルギー
飯田哲也 NPO法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長
講談社

[著者の主張]
原発ぬきの電気をスウェーデンやドイツは選べるけど日本は選べない。どうすれば日本は変われるのか?
その答えは「これからのエネルギーのあり方は、エネルギーをつかうわたしたち需要の側から主体的にエネルギーを管理する、そうした基本思想にもとづくべきものである」というもの。

[気になったデータ3〜5個]

[感想]
他人に勧める度合:★★★☆☆
原子力には原子力自然エネルギーには自然エネルギーの良さがある。今まで自分はそう考えていた。けどもしかしたら違うのかもしれない。この書籍の内容は、自然エネ>原子力(枯渇性エネ)という立場に立つと非常に納得させられるデータだと思う。自分はもともと原子力もそこまで悪いものではないと思っていたが、他の国(あくまで先進国、かつ北欧か?)でのこれらの成功例が本当ならば自然エネを普及させるのも悪くないと思う。
著者の主張は比較的偏ったものであるが、この主張に賛同できるようであれば、もしくはこういう立場のデータを知りたいという方は一読をオススメします。

1億3000万人の自然エネルギー

1億3000万人の自然エネルギー

トップのビジョンと企業の繁栄/衰退

 俗に言うサラリーマンは、企業に勤めている以上、企業に対して責任を果たすべきであると思う。
ここでいう責任とは、企業のビジョンに対しての如何に自分の寄与度を上げるか、企業から求められている自分の力を少なくとも100%発揮すること、である。
例えば、個々人がそれぞれの価値観で仕事を判断している状態は(一見すると個々人が自分のやりたいことをやれているので良い状態に見えるかもしれないが)対立する価値観同士がぶつかり合って内部発熱というロスを生じているだけであるのに対し、まず企業がビジョン(上述の価値観)をはっきりと示した上で、その範囲内で個々人が創造的に仕事する状態はロスが極めて少ない状態と言える。


 良い企業というのは、社員の多くが無意識的に企業のビジョンに共感しその方向に向かって仕事をしている企業である。
そして、そういう企業はトップが簡潔で強いビジョンを常に社外に発信し続けていることが多い。
なぜなら、対外的に強いビジョンを発信している企業には、そのビジョンに共感できる人が共感できない人よりも多く集まってくるため、必然的に企業のビジョンと個々人のビジョンが同じ方向を向くためである。同じ方向を向いていればその人の仕事=企業への寄与となるからね。
そういう企業は内部ロスが少ないため、少ないリソースで大きな成果を生むことができる。
その結果、繁栄する。


 一方、悪い企業では、トップがあまり対外的にビジョンを発信することが少なく、またそのビジョンも曖昧である。
その結果、そもそもビジョンに共感できる人が良い企業に対して少なく、結果として個々人がバラバラの方向を向いていて内部ロスが非常に大きい。
そういう企業では、社員は本当に一生懸命働いているのにそれに見合った成果が得られず、結果ジリ貧になる。
そして、衰退する。


 どうしたら悪い状態から良い状態に変われるか、それはトップが簡潔で強いビジョンを対外的に表明することである。
たぶんそれしか答えはない。




と、私は思うのだれど、どうなんでしょう・・・。

「電子書籍の衝撃」を読む

とりあえず、読み終わって「ふむ」と思える。
最近よくある最後までよく分からん本と違って、きっちりまとめあげているのがすばらしい。
いや、ほんとは当たり前のことなのかもしれんけど。


自分の中でのキーワードは「コンテキスト(文脈)」と「小さな圏域」。
これらは実は、電子書籍だけではなく今後の人間(日本人?)の生き方に通じるものがあるのではなかろうか。
この先、望む望まざるに関わらず情報化の波は確実に押し寄せてくる。
(cf. 孫さんの光の道)
そうなると世界はますますフラット化する。
でも逆に価値観はどんどん多様化していく。
そして同じコンテキストを持つ小さな圏域が作られ、その中で人々は生きるようになる。
たぶん。


以下、おもしろかったところやひっかかったところを列挙してみる。

 しょせんはメディアとの接触は「慣れ」の部分が大きいということですね。

そうですね(笑)
この発想は無かったわ。

 しかしそれは昔の話。この一〇年の間にアーティストの扱いは非常にひどくなりました。多くの無名アーティストに広い投網をうって良さそうなのをつかんで拾い上げ、しかし最初の試みで失敗したらすぐに放り出しでしまうというようなやり方が横行するようになったのです。
・・・(中略)・・・
 でもA&Mオクトーンのディーナーは、メジャーレーベルの源流にまでさかのぼってレーベルの原点に立ち返ることで、大きな成功を収めました。
彼はいってみれば保守的な「才能発掘屋」で、スーパースターになりそうな若者を見つけたら磨き上げ、何年もかけてプロモーション活動を行って、メジャーシーンへと押し上げていくというごく正統的な戦略をとっているにすぎないのです。

最近、日本の企業が(定義はいろいろあろうが)即戦力を求めるようになってきている。
自分はこれはひとつの正しい戦略だと思っていたが、現在成功しているA&Mオクトーンはまったく逆の手法をとっていることにびっくりした。
アーティストとサラリーマンの違いだろうか。
それともこの話は、就職活動および採用活動中の企業の姿勢に通じるところがあるのだろうか。

 「ケータイ小説なんてくだらない、ゴミみたいなものだ」「最近の若者は本を読まない」「活字離れ」と高齢者が愚痴をこぼすのは自由ですが、そういう脊髄反射的な避難にはなんの意味もないということです。

読む文字の総量(読む本の数、情報量の多さ、ネットの記事の長さ、など)だけでそう決めつけるのは早計ではなかろうか。
問題はその質である。質は量では測れない。
恋空の文章はたしかにリアリティはあるけれど、恋空を読んで育った中高生がブログの長い記事を果して読めるだろうか。

 なぜならリパッケージによってかぶせられる新たな外殻は、「売れている」「人気作家である」といったマスモデル的なパッケージではなく、
「自分にとって面白いか」
「いま興味のあることに内容が近いか」
「自分の人生との接点があるか」
「自分が参加している場で盛り上がっているコンテンツか」
といったコンテキストだからです。そうしたコンテキストは、マスメディアやランキングではなく、小さな圏域でしか流れません。そういう小さな圏域でこそ、同じような好みの本を探しやすくなるのです。
 つまりアンビエント化によって引き起こされるリパッケージは、コンテキストの流れる圏域にまでミニマル(最小)化される。
 そしてこのようなミニマル化した情報圏域は、いまや日本の社会にも大きく広がっています。
 それがソーシャルメディアです。

自分的にこの本のキモだと思った部分。
情報化が進み、世界がフラット化しても、そこに現れるのはマスモデル的な「これが最強」という類いではなく、同じような趣向の人が有限に集まった小さな圏域内でのみ共有される価値観なのだと思う。


以上。


情報は人間を不幸にするとおぼろげに考えていたが、そうではないのかもと思わせてくれた本でした。
電子書籍だけの話では無いと個人的には思っています。


電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

のどの痛みへの対応

一週間ほどのどがずっと痛くていろいろ試したので備忘録。

  • ガラガラうがいは意外と効く。イソジンがあるとなお良し
  • ヴィックスをはじめ、のど飴系をなめ続けるのも効果がある。けどたぶん治りはしない。
  • 水溶性アズレン含有ののどスプレー(ex. パープルショット)はすごく気持ちいい。けど一時的。
  • 昼間はマスクをしてるといい。
  • 夜寝るときは部屋の湿度をなるたけ上げる。加湿器ベスト。んで、口をテープで塞いで寝る。これで"ひどくならない"。
  • あとは寝る時間を多めにとって体を休めること。

以上。

Googleリーダーの左の幅を広げる(Google Chrome w/ Chrome Stylist)

未読件数が見えないことが多かったので調べて広げてみた。
ユーザースタイルシートを使えばできるらしい。


Chromeの場合、Chrome Stylist(DL先)を使えばよい。

Style Setの項にprefixで以下の4URLを追加し、

https://www.google.com/reader
http://www.google.com/reader
https://www.google.co.jp/reader
http://www.google.co.jp/reader

Ruleに以下を追加する

#nav,#sub-tree{width:360px !important;}
#chrome{margin-left:360px !important;}

幅はもっと広くてもいいかなー。


[参考URL]
「Googleリーダーのナビゲーションの幅を変える - yuyakkoの日記」
「しげふみメモ : Google Chromeでのユーザースタイルシート管理にChromeStylist」

集中力はコントロールできない(少なくとも自分は)

帰宅まで1時間を切ったあたりから自分の仕事が一気に進みだす。なんであんなことずっと悩んでたんだってくらいすらすら分かる。ただし1時間限定。

どうしても今日中に設計しないといけないものがあって朝からJISの小難しい規格を読んでいたのだけど、気付くと同じところを何度も読んでたりして、結局夕方になるまでなんもできず。でも夕方になったら途端に分かり始めて、やばいやばいと思いながらもなんとか設計終了。

この土壇場の集中力を朝から出すにはどうすればいいのか。そこらへんが、今後の課題です。